2016年06月26日

平成27年度 技術士第一次試験問題 情報工学部門 V−31

V−31
無線ネットワークのデータリンク層が行う衝突制御に関する次の記述のうち、
最も適切なものはどれか。

 @ 隠れ端末問題とは、無線ノードが大木やビルな どの陰に隠れてしまい、
   通信ができないことである。
 A さらし端末問題とは、送信ができるにも関わらず、他の通信を妨害
   しないように送信を保留することである。
 B 衝突回避の保留時間が長いと送信できない時間が生じるので、
   ベストエフォートで信号を出力する。
 C 無線ノードは信号を送出する前に、他無線ノードが信号を出して
   いるかをチェックするバックオフを行う。
 D 有線ネットワークのイーサネットが使っているpure ALOHAの衛星通信
   方式は、無線ネットワークでも最適な方法である。



【正解】 A
@隠れ端末問題は例えば端末AとBが互いに電波が届かない範囲にあって、
 AとBが同時にデータを送信した場合、受信するノードCでデータが
 衝突する問題である。
A正しい。さらし端末問題は、端末AとBが電波の届く範囲にあって、
 端末Aが端末Cにデータを送り、端末Bが端末Dにデータを送る場合、
 (端末Cと端末Dは互いに電波が届かない。つまり
   『C−【A−B』−D】の位置関係)
 A、Bが互いに妨害しない様に送信を保留する問題
Bベストエフォートとは、通信品質、特に通信速度に関して、その品質を保証
  しないサービス。「最大限の努力はします。」といったところのサービス。
Cバックオフは、次の送信までの待ち時間のことである。
 チェックすることがバックオフのように解釈できるので誤り。
Dpure ALOHAはイーサーネットのヒントになったと思われるが、
 イーサーネットはCSMA/CDを採用している。
 

EXCELのマクロのご相談なら ファーストマクロ 



posted by ファーストマクロ at 16:31| Comment(0) | H27技術士一次試験(情報工学)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。