2016年07月07日

平成27年度 技術士第二次試験問題 情報工学部門 T−16

T−16
電子メールに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

 @ メールクライアントがメールサーバからメールを取り出すプロトコル
   であるPOP3(Post Office Protocol 3)は、メールサーバに着信した
   メールをクライアント側にすべてダウンロードする。
   POP3はクライアントからのメール送信時にも利用される。
 A メールクライアントがメールサーバからメールを取り出すプロトコルである
   IMAP4(Internet Message Access Protocol 4)は、メールサーバで
   メールを管理し、指定されたメールだけをクライアントで取り出す。
   Webメールで使われるプロトコルはIMAP4のみである。
 B メールのヘッダ部が日本語の場合、ヘッダ部をISO-2022-JPと
   呼ばれるJISコード変換方式を用いて7ビットのJISコードに変換する
   だけで、メールサーバに送ることができる。
 C BCC(Blind Carbon Copy)に指定されたアドレスはメールサーバに
   送られるデータのヘッダに書かれるが、ヘッダとエンベロープに関する
   メールサーバの処理により、メールサーバからメールクライアントへは
   送られないために、受信者にはBCCで指定された送信先が見えない。
 D 電子メールを暗号化して送受信するために使われるS/MIME
   (Secure Multipurpose Internet Mail Extensions)では、
   公開鍵暗号方式を使い、共通鍵暗号方式は使わない。



【正解】 C
@POP3はサーバからメールを受信するためのプロトコルである。
 クライアントからのメール送信時に利用するのは
SMTP
 (Simple Mail Transfer Protocol)である。
AIMAP4のみでなく、POP3、SMTPもWebメールで使われる。
BJISコードに変換し、さらにBASE64などで変換(エンコード)
 しなければ、メールサーバに送れないこともある。
CBCC(Blind Carbon Copy)に指定されたアドレスは
 エンベロープアドレスに反映し、メールヘッダには書かれないが、
 @〜Dの選択肢の中では、Cが最も適切。
 エンベロープは日本語で言うと、「封筒」のこと。
DS/MIMEでは、
共通鍵暗号方式メール本文を暗号化し、
 次に
公開鍵暗号方式共通鍵を暗号化し、
 メール本文に添付して送信する。
 受信者は自分の
秘密鍵で、メールに添付された共通鍵を復号し、
 
共通鍵メール本文を復号する。


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posted by ファーストマクロ at 22:27| Comment(0) | H27技術士二次試験(情報工学)
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