プロセッサのアーキテクチャに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
@ 1ステージがPナノ秒で実行されるステージ数Dのパイプラインにおいて、N個の命令の
実行が完了する最短時間は、N×P/Dナノ秒である。
A VLIW方式では、複数個の命令が同時に実行されるが、命令の実行中に命令間の
依存関係をプロセッサが検知した場合には、命令の実行が中断される。
B スーパースカラとは、複数個のパイプラインをプロセッサに備えることにより、パイプライン
ハザードを回避する技術である。
C スーパーパイプラインとは、命令実行の各ステージを細かく分割することにより、
パイプラインの動作の効率を向上させる高速化技術である。
D パイプラインにおける構造ハザードとは、プログラムにある条件分岐が原因となり
ストールする現象である。
@ステージ数D、命令数Nを投入すると
以下のように平行して実行される。
@AB・・・・N
1
21
321
・・・・・
D・・・・1
D・・・21
D・・・21
・・・・2
・・・・
D・
D
CPU1サイクルで、上記1行分の命令を行うことができるので
上記はN+D−1サイクルで実行が完了する。
従って、最短時間は、(N+D−1) ×Pナノ秒である。
AVLIW (Very Long Instruction Word) は、複数の命令を非常に長い1つの
命令で同時に実行する方式のこと。
命令間の依存関係がないように考慮され、命令が並び替えられている。
Bスーパースカラは、複数個のパイプラインをプロセッサに備えることにより、
複数の命令を同時に実行できるようにするCPUの高速化技術の一つ。
パイプラインハザードを回避する技術ではない。
C正しい。
D分岐ハザードの説明である。
パイプラインハザードは以下の3つがある。
データハザード:直前の命令の処理結果を参照するような場合に、実行結果を
待たなければ処理を進められない現象のこと。
構造ハザード:複数の命令が同じタイミングでハードウェア資源にアクセスしようした時に
競合が発生し、処理できなくなる現象のこと。
分岐ハザード:プログラムにある条件分岐が原因となり、ストール(停止状態)する
現象のこと。
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