2017年03月22日

平成28年度秋期 応用情報技術者試験問題 問2

問2
0≦ x ≦1の範囲で単調に増加する連続関数 f(x)が f(0)<0≦f(1) を
満たすときに、区間内で f(x)=0 である x の値を近似的に求めるアルゴ
リズムにおいて、(2)は何回実行されるか。

〔アルゴリズム〕
 (1) x1 ←0、x1 ←1とする。
 (2) x ← (x0 +x1)/2 とする。 
 (3) x1 - x < 0.001ならば x の値を近似値として終了する。
 (4) f(x)≧0ならば x1 ← x として、そうでなければ x0 ← x とする。
 (5) (2)に戻る。

 ア 10  イ 20  ウ 100  エ 1、000



【正解】 ア

題意より
f(0) <0 であるが、ある x の値を境にして、0 <= f(x) となる。
どの値で f(x) = 0 となるか分からないので、
x = 0.000001 の時に f(x) = 0 として考えてみる。

(1) x0 ←0、x1←1
【1回目】
(2) x ← (0+
1)/2 = 0.5
(3)
x1 - x = 1 - 0.5 = 0.5 = (2-1)
(4) f(0.5) ≧0 が真なので、 
x10.5
【2回目】
(2) x ← (0+
0.5)/2 = 0.25
(3) x1 - x =
0.5 - 0.25 = 0.25 = (2-2)
(4) f(0.25) ≧0 が真なので、
x10.25
【3回目】
(2) x ← (0+
0.25)/2 = 0.125
(3)
x1 - x = 0.25 - 0.125 = 0.125 = (2-3)
(4) f(0.125) ≧0 が真なので、
x10.125
【4回目】
(2) x ← (0+
0.125)/2 = 0.0625
(3)
x1 - x = 0.125 - 0.0625 = 0.0625 = (2-4)
(4) f(0.0625) ≧0 が真なので、
x10.0625

・・・

上記より、n回目には
(3)
x1 - x = 2-n であることが類推される。

10 = 1024 であることから、 2-10 < 0.001 であることが判る。
(2-10 = 0.0009765625)
従って、

【10回目】
(3) x1−x = 2-9 - 2-10 = 2-10 < 0.001 で終了。


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posted by ファーストマクロ at 21:08| Comment(0) | H28秋応用情報技術者
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