2018年04月12日

平成29年度 技術士第二次試験問題 情報工学部門 T−12

T−12
次のデータモデルで、左のモデル中の表「科−講−教」を右のように、
表「科−教」と表「科−講」に情報無損失分解した。次のうち、分解前の
「科−講−教」に認識された関数の制約として最も適切なものはどれか。
ここで、「科−講−教」はBCNF (Boyce-Codd normal form) である。
また、モデル表記にはUMLを用いる。

技術士 情報工学部門 T−12

 @ 3項関連  A 関数従属  B 結合従属  
 C 参照制約  D 多値従属



【正解】 D

@
3項関連は、3つのエンティティの多重度が互いに多対多の関係に
 あることで、中心にひし形を描き、3つエンティティと実線で結ぶ。
A
関数従属は、ある属性の値が決まると、他の属性の値も一意に
 決まる関係のことである。
B
結合従属は、1つの表を分解して得られる複数の表が、結合に
 よって元の表に戻ることができる関係のことである。
C
参照制約は、DBMSにおいて、データの追加や更新及び削除の際に、
 関連するデータ間で不一致を発生させないようにするものである。
D正しい。
 問題の場合、講師は科目が決まれば教科書に関わらず、決定される。
 このような場合、「
科目→→講師」と表し、講師は科目に対して
 
多値従属であるという。
 また、教科書は科目が決まれば講師に関わらず、決定される。
 従って、「
科目→→教科書」と表し、 教科書は科目に対して
 多値従属である。 問題の左の図の場合は、
 
対称性のある多値従属性(自明でない多値従属性)が
 成り立っており、
 「
科目 →→ 講師|教科書」という式で表現ができる。
 対称性のある多値従属性を分解すると、第4正規形となる。
 言い換えると、自明でない多値従属性を分解すると、第4正規形となる。
 

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posted by ファーストマクロ at 08:36| Comment(0) | H29技術士二次試験(情報工学)
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