2018年10月14日

平成30年度 技術士第二次試験問題 情報工学部門 T−14

T−14
次の図は、ペトリネットの初期マーキングを表したものである。このネットの
動作に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
 平成30年度 技術士第二次試験問題 情報工学部門

 @ 4回目のトランジション発火の結果、P3のプレースにトークンは存在しない。
 A T2とT4のトランジションは競合する関係にある。
 B 初期マーキングで発火可能なトランジションは、T1とT4である。
 C トランジションの発火する順番によっては、デッドロックの状態となる。
 D どのように遷移しても、ネット内におけるトークンの総数は不変である。



【正解】 @

ペトリネットは、非同期、並列システムの情報や制御の流れを記述するために、
プレース:条件、トラジション:事象、アーク:方向を表す図形を用いて表すグラフである。
トークンはプレースの中に●を描き、状態を表す。

発火は事象が起こることであり、
受注する、出荷する、支払うなどが該当する。

@ 正しい。
 1回目の発火はT1で、発火後、P2に1つ、P4に2つトークンが存在する。
 2回目の発火はT4で、発火後、P2は1つのまま、P3に1つトークンが存在する。
 3回目の発火はT3で、発火後、P2は2つ、P4に1つトークンが存在する。
 4回目の発火はT2で、発火後、P1に1つ、P4は1つのまま、トークンが存在する。
 5回目の発火はT1で、発火後、P2に1つ、P4に2つトークンが存在する。
  ・・・
  以下繰り返し。

A @のとおり、T2、T4は競合しない。
B 初期マーキングで発火可能なトランジションは、T1である。
C @のとおり、デッドロックは起こらない。
D トークンの総数は2個か3個である。

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posted by ファーストマクロ at 09:10| Comment(0) | H30技術士二次試験(情報工学)
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