2018年11月05日

平成30年度 技術士第一次試験問題 情報工学部門 V−15

V−15

システムの動作に影響を与えるパラメータが5個あり各々が3個の値を取りうる
ソフトウェアに対するテストに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

 @ All-pair 法を用いることで、任意の2個のパラメータ間のすべての組合せが
   同一回数出現するテストケースを設計することができる。
 A 障害の原因が、あるパラメータの値が特定の値をとることによる障害を
   シングルモード・フォールト、複数の値をとることによる障害をダブルモード・
   フォールトと呼ぶ。
 B  障害は少数のパラメータの組合せが原因となり発生するため、5個の
   パラメータのすべての組合せをテストする必要はない。
 C  直交配列表を用いることで、All-pair法を用いた場合よりも少ないテスト
   ケース数で2個のパラメータ間の組合せを網羅できる。
 D 直交配列表を用いる方法では、3個以上のパラメータの組合せは網羅
   されないため、必要に応じて3個以上のパラメータの組合せを考慮した
   テストケースの追加が必要である。



【正解】 D

A〜Eの5つのパラメータがそれぞれ 1〜3の値を取るとすると
全ての組み合わせパターンは 35 = 243種類である。

@ 
All-pair 法 (ペアワイズ法) は2因子組合せのペアを少なくとも1回はテストする
 テスト法であり、直交配列表の条件である、
すべての組み合わせが同一回数存在する』を
 『
1つ以上存在する』と緩和したものである。
 パラメータが5個あり各々が3個の値を取りうる場合でも、すべての組み合わせが
 同一回数出現するテストケースは
おそらくできる
 ただし、それをAll-pair 法と呼べるかどうかは疑問。
A 障害の原因が、1つの因子による障害を
シングルモード・フォールト
 2つの因子の組み合わせによる障害を
ダブルモード・フォールトと呼ぶ。
B 障害は少数のパラメータの組合せが原因となり発生するとは限らない。
 5個のパラメータのすべての組合せをテストする必要がある。
C 一般的には直交配列表はAll-pair法よりも多いテストケース数となる。
D 正しい。

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タグ:テスト
posted by ファーストマクロ at 19:50| Comment(0) | H30技術士一次試験(情報工学)
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