2020年08月11日

平成29年度春期 基本情報技術者試験問題 問31

問31

プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT (IPマスカレード) 機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。WebサーバからPCへの応答パケットに含まれるヘッダ情報のうち、このルータで書き換えられるフィールドの組合せとして、適切なものはどれか。ここで、表中の〇はフィールドの情報が書き換えられることを表す。

   ┌─────┬─────┬─────┬─────┐
   │ 宛先IP │送信元IP│ 宛 先 │ 送信元 │
   │ アドレス │ アドレス │ポート番号│ポート番号│
 ┌─┼─────┼─────┼─────┼─────┤
 │ア│  ○  │  ○  │     │     │
 ├─┼─────┼─────┼─────┼─────┤
 │イ│  ○  │     │  ○  │     │
 ├─┼─────┼─────┼─────┼─────┤
 │ウ│     │  ○  │     │  ○  │
 ├─┼─────┼─────┼─────┼─────┤
 │エ│     │     │  ○  │  ○  │
 └─┴─────┴─────┴─────┴─────┘





正解


解説

NAPT (Network Address Port Translation) は、1つのグローバルIPアドレスを複数のプライベートIPアドレスで共有するための技術である。

NAPT機能を持つルータは、以下の情報を書き換える。
【PCからWebサーバにアクセスするとき】
 送信元IPアドレス:PCのIPアドレス → ルータ自身のIPアドレス
 送信元ポート番号:PCのポート番号 → ルータの空ポート番号

【Webサーバからの応答をPCに返すとき】
 宛先元IPアドレス:ルータのIPアドレス → PCのIPアドレス
 宛先ポート番号:ルータのポート番号 → PCのポート番号

よって、WebサーバからPCへの応答パケットに含まれるヘッダ情報のうち、ルータで書き換えられるフィールドの組合せは、宛先元IPアドレス宛先ポート番号である。

posted by ファーストマクロ at 08:33| Comment(0) | H29春基本情報技術者
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