問31
プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT (IPマスカレード) 機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。WebサーバからPCへの応答パケットに含まれるヘッダ情報のうち、このルータで書き換えられるフィールドの組合せとして、適切なものはどれか。ここで、表中の〇はフィールドの情報が書き換えられることを表す。
┌─────┬─────┬─────┬─────┐
│ 宛先IP │送信元IP│ 宛 先 │ 送信元 │
│ アドレス │ アドレス │ポート番号│ポート番号│
┌─┼─────┼─────┼─────┼─────┤
│ア│ ○ │ ○ │ │ │
├─┼─────┼─────┼─────┼─────┤
│イ│ ○ │ │ ○ │ │
├─┼─────┼─────┼─────┼─────┤
│ウ│ │ ○ │ │ ○ │
├─┼─────┼─────┼─────┼─────┤
│エ│ │ │ ○ │ ○ │
└─┴─────┴─────┴─────┴─────┘
正解
イ
解説
NAPT (Network Address Port Translation) は、1つのグローバルIPアドレスを複数のプライベートIPアドレスで共有するための技術である。
NAPT機能を持つルータは、以下の情報を書き換える。
【PCからWebサーバにアクセスするとき】
送信元IPアドレス:PCのIPアドレス → ルータ自身のIPアドレス
送信元ポート番号:PCのポート番号 → ルータの空ポート番号
【Webサーバからの応答をPCに返すとき】
宛先元IPアドレス:ルータのIPアドレス → PCのIPアドレス
宛先ポート番号:ルータのポート番号 → PCのポート番号
よって、WebサーバからPCへの応答パケットに含まれるヘッダ情報のうち、ルータで書き換えられるフィールドの組合せは、宛先元IPアドレスと宛先ポート番号である。