2022年03月23日

令和3年度 技術士第一次試験問題 情報工学部門 V−15

V−15

以下の“資格記録”表を第三正規形に正規化したものとして、最も適切なものははどれか。なお、表の下線部は主キーを示し、“資格記録”表の資格コード、資格名、資格取得経過年数は、資格を取得するたびに繰り返し追加するものとする。

 “資格記録”表
 ┌─────┬─────┬─────┬─────┬────────┐
 │ 社員番号 │ 社員氏名 │資格コード│ 資格名 │資格取得経過年数│
 └─────┴─────┴─────┴─────┴────────┘
             ┌─────┬─────┬────────┐
             │資格コード│ 資格名 │資格取得経過年数│
             └─────┴─────┴────────┘
             ┌─────┬─────┬────────┐
             │資格コード│ 資格名 │資格取得経過年数│
             └─────┴─────┴────────┘
             ┌─────┬─────┬────────┐
             │資格コード│ 資格名 │資格取得経過年数│
             └─────┴─────┴────────┘


  ┌─────┬─────┐
 @│ 社員番号資格コード
  └─────┴─────┘
  ┌─────┬─────┬────────┐
  │ 社員番号 │ 社員氏名 │資格取得経過年数│
  └─────┴─────┴────────┘
  ┌─────┬─────┐
  │資格コード│ 資格名 │
  └─────┴─────┘
  ┌─────┬─────┐
 A│ 社員番号 │ 社員氏名 │
  └─────┴─────┘
  ┌─────┬─────┐
  │資格コード│ 資格名 │
  └─────┴─────┘
  ┌─────┬─────┬────────┐
  │ 社員番号資格コード│資格取得経過年数│
  └─────┴─────┴────────┘
  ┌─────┬─────┬─────┬────────┐
 B│ 社員番号 │ 社員氏名 │資格コード│資格取得経過年数│
  └─────┴─────┴─────┴────────┘
  ┌─────┬─────┐
  │資格コード│ 資格名 │
  └─────┴─────┘
  ┌─────┬─────┐
 C│ 社員番号資格コード
  └─────┴─────┘
  ┌─────┬─────┐
  │ 社員番号 │ 社員氏名 │
  └─────┴─────┘
  ┌─────┬─────┬────────┐
  │資格コード│ 資格名 │資格取得経過年数│
  └─────┴─────┴────────┘
  ┌─────┬─────┬─────┬─────┬────────┐
 D│ 社員番号 │ 社員氏名 │資格コード│ 資格名 │資格取得経過年数│
  └─────┴─────┴─────┴─────┴────────┘





正解

A


解説

第3正規化は、テーブル内にある主キー以外の項目に従属する関係 (推移従属) を別テーブルに移し、どのテーブルもすべての属性が主キーに対して完全従属の状態にすることである。

なお、推移従属は、主キー以外の項目に従属する関係のことである。
完全従属は、全てのキー項目を使って値が決定する関係のことである。
また、関数従属は、ある属性の値が決まると、他の属性の値も一意に決まる関係のことである。

まず、社員氏名は社員番号に対し、関数従属であるため、分離する。
また、資格名は資格コードに対し、関数従属であるため、分離する。
資格取得経過年数は、社員番号と資格コードに対して、関数従属である。

以上によってどのテーブルもすべての属性が主キーに対して完全従属の状態になる。

タグ:正規形
posted by ファーストマクロ at 20:15| Comment(0) | R03技術士一次試験(情報工学)
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